それはまず私は不良外米の生じた損害について承わりたいのです。御承知の通り、三十年度より外国食糧の購入については着地検査基準に改正したはずであります。ところが、なおかつ大量の不良品を買い入れ、その結果食管は赤字を背負わされているという現状であります。
三十年度において、従来発地検査一本にたよっておりましたのを着地検査に初めて改めて、不良外米麦の輸入を防止しようと努め、従来に比べて相当の成績をあげたとは認められますけれども、個別に当ってみますと、購入方法とか検査規格が適切でなかったために、あるいは主食にできないもの、あるいは著しく値引きをしなければ売り渡し得ないものを購入したというような事案もございます。
御承知のように、昭和二十八年度は数次の災害により、内地米の凶作をきたしました年でございまして、当時の食糧需給事情から見まして、世界のあらゆる地域からの食糧の購入に極力努力せざるを得ない実情でございまして、もちろん前年度来の苦しい経験にかんがみまして、従来不良外米の入って参りました地域、新たに買付を行う地域等からの輸入につきましては、特にできるだけの注意を払ったはずでございましたが、年度途中において、
まず第一に、昭和二十九年の九月には十三万八千トン、黄変米の不良外米がありましたね。それで二億円の倉敷料をお払いになった。この不良米はどういうふうに処理されたのですか。これはそのままにほうってあるのですか。これからまた処理されんとするのですか。ちょっとお尋ねしておきたいと思います。
それから外米及び麦類等の買入を委嘱しておる外米指定商があるようでありますが、これが各情報によりますと、無秩序な買入方法をして、さなきだに日本の足下を見ておる外商が値段を吊上げて、或いは不良外米を良心なくして買入れておる実情がある。これは今般の黄変米の実情その他においてもあるのですが、一体この指定商の基準とか、そういつたようなものはどんなことに大体やつておるのか。